はてな過去ログNo.1

No.20

「そうだよね、○ちゃんはそう思っているんだよね」「そうだよね、○ちゃんはそのほうがいいと思うんだよね」って言うと本人はイライラしてキレたり、怒ったりすることが多いですよ。「受け入れている言い方ではないの?」と思われる方もいますが・・

本人の考えとか思いを言ってきた時に「そうなんだ」「そうだよね」って、お子さんの思いや気持ちがわかって「共感」しているわけだから、あえてそこで「そう思っているんだよね」って確認をとる必要はないわけですよ。

「そう思っているんだよね」は「あなたの思っていることは間違ってるのよ」と言っているように感じられます。

お母さんが言葉を返すとしたら「そうか、それって辛いよね」「そうなんだ、それって辛いね」等々。自分の思いをわかってくれていると感じることも多いのですが(中々表には出しませんが)しかし共感して発しているつもりでも、言葉一つで大きく反応したりします。

親「そうなんだ・・・」娘「はぁっ!!! わかってなかったの?!」
親「そうか・・・辛いよね」娘「そんなに軽くないんだよ!!何で真剣に聞いてくれないの!!」
なんてことも多々あります。


お子さんの性格や退行している部分なども頭にいれながら・・・ですね。
あまり余計なことは言わずにその時はその思いをひたすら話を聞いてあげることです。それを続けていくことが大事なことです。

お母さんは「あなたのことを絶対に見捨てないわよ」「一緒にいるからね」「一緒にやっていこうね」という気持ちを持って、
小さな行動で、行動を見せてあげる事で安心できるのですよ。


当事者はいろんなことをやってみたいけどまだ出来ない自分がいるわけです。自分では何とかしてそこから脱却したいと思っています。
だから、「一人住まいしたい」「入院したい」等々いろんなことを考えて自分を変えたいわけです。「私はこんなに努力しているのよ」
それって行動変化を求めているわけです。しかしうまくいかないから自分の中で悩んでいるのです。


お子さんが行動変化を求めているのです。そして実際に行動変化をしているのですよ。ところが自分の思う通りではないからうまくいかないのです。そうすると、これは自分の中で違うなとか、何とかせねばとまた違うことを思ったり、言ったりします。

そういうことをやっているお子さんを認めてあげて、その悩んでいることに付き合って一緒に揺れ動いてあげてください。そこをお母さんが「何とかしなきゃ」という部分が強すぎるとお母さんが動いてしまうんですよ。

お母さんがより安全で、より確実な方法を探してしまうのです。しかしそれは子どもの思う方法ではありません。お母さんの考え方でお母さん行動のです。お子さんの言ってきたことを一緒に考える。行動するにはどうしたらいいかということを一緒に考える。一緒に考えて一緒に行動してあげることをしていきます。

一緒に考えてあげることでいつか行動が出ます。考えないと行動は出ないですよ


 No.19

今のお子さんを認めてあげてください、今のお子さん全部です。ここの部分は認められるけど、ここの部分は認められないというふうにお子さんを分けて考えている方が多いです。

例えば、過食嘔吐だけ辞めてほしい・・食べないことだけはやめてほしい・・他のことはいいけど、そこは認められないというふうに。

「良い」とか「出来ている」から認められる。「悪い」から、「出来ていない」から認められない・・と判断するのではなく、そのすべてが今の我が子でその我が子の全部を認めてあげてください。今はこうなんだということを認めてあげてください。そこからがスタートですよ。

枠(こだわり)の中に本人がいます。

本人は、今はこの中だけしか生きていけないのです。この中だけでしか生活していけないのです。今はその「枠」をお母さんが認めて受け入れなければいけません。その状態が今のお子さんだからです。同じ「枠」があっても人それぞれ厚さが違います。この「枠」の厚さはだんだんと薄くなってきます。前は鉄筋コンクリートの厚さだったのが、今は障子紙1枚の薄さでそれを開けて出ていく状況かもしれません。それには、お母さんが当事者を認めて受け入れる状態になっていないと「枠」の中から外の世界に出ていけません。

ダメな部分も認めて受け入れてくれているから、外の世界に出ていけるのです。安心して帰れる場所があるから、また外の世界に出ていけるのです。

認められていない受け入れられていないと感じると、不安が大きすぎて外の世界に出ていかないというより、出ていけません。出ていった先では打たれたり傷ついたり様々な問題や困難が押し寄せてきます。今の状態が安心を感じられない、不安や恐怖が大きい状態で出ていってしまったら、自分が帰れる場所がないからです。そしてその「枠」の中だけで生きていくことになってしまいます。安心して帰れる場所があれば外の世界に出ていき、傷ついては戻ってきて、また出ていける。

この繰り返しです



 
No.18

親が想像の心配をして子どもに不安を与えてしまう場合がとても多いですよ。自分で学校に行こうという意識、学校に行かなきゃいけないと思っていることって自分の中の不安です。友達と会うことや、どこかへいくことなどもそうです。

自分でその不安をコントロールしています。その中で行く方法とか行かない方法とかを自分なりに考えているんですよ。当事者が一生懸命にコントロールして考えているのに、親から「こんなこといつまでもしていてもだめでしょ」みたいなことや「もしこうなったらどうするの」など想像の心配を言われると、子どもの不安はどんどん大きくなっていきます。時には「親がいつまでも生きているわけではないのだから、あなたがちゃんとしないといけないのよ」なんて言われた瞬間から、親が死んでいなくなったことを考えて不安が大きくなって恐怖になってしまいます。

親からあえて当事者に作らせてしまう想像の不安、心配を当事者は自分で排除することが難しいのです。それって親が思っている不安を、当事者が抱えなければならなくなってしまうから・・当事者は常に不安な状態にいます。
親が不安を抱えさせてしまうようなことは言わないでくださいね


No.17

当事者と関わっている時に、こういう風に言ったら、こういう風に返ってくるんじゃないかと考えてしまうと対応に「間(ま)」があいてしまいます。「間(ま)」があくと対応ができなくなってしまいます。考えるより先に行動(動作)で起こしていくと「間(ま)」があきません。

間(ま)があかないということは、当時者からの反応が出やすくなります。出てきた反応に、今度は自分が反応することが大事です。それって頭の中だけで考えてやっていると考えていたことと違う反応が出てきた時に親の方が対応にとまどってしまうんですよ。親って先に自分の失敗を恐れてしまうんですよ。でも失敗を恐れてはいけないんです。

駄目になっても「ダメ」と言う反応をもらえたということは、自分の中で「ああこれは使ってはいけない」という捉え方をしていけるんです。親だって自分の痛いところや、悪いところを突かれるのは嫌です。だから親は先に自分のことを守ってしまうんです。子どもではなく自分が大事という形になってしまうんですよ。でも子どもと対応するときに誰が1番かと言ったら、お子さんなんですよ。

子どもから痛いところ突かれたら素直にそのまま「痛いところ突いてきたね〜」「困ったわ、グサッときたわ〜」と言ってしまえばいいんですよ。
そこのところでお母さんが闘ってしまうから大変になってしまうのですよ。


 N0.16

<死にたい> 
「死にたいくらい辛いんだよね」「苦しいときは死にたくなるよね」「その苦しいのが1人では何とかなんないから辛くて困っているんだよね、お母さんが一緒についているよ」安心を与えて「だからなんとか死なないところまでいくように何とかしようね。できるよ・・・」

「苦しいよね ものすごく苦しいのはわかるよ。でもどのくらい深い苦しさなのかお母さんにはわからないんだ・・。その大きさとか深さがお母さんにもわかるといいのにね・・」「あなたにとってはとっても大きいことかもしれないけど、お母さんから見たら小さいことかもしれない。言葉に出来ないくらい大変なことだと思うけど、そういう話をしてみたら大きいのが少し解決できるかもしれないよ。」

<過食嘔吐と暴言・暴力>
食べ吐きや食べないという行為ではなく、その裏にあるものを親がいかにして探していくかですね探していくにはコミュニケーションしかないですよ。聴いてあげる、答えを出すのではなく聴いてあげてください。親が答えを出していると良くなりません。本人が、気がつくまでじっと我慢していると良くなってきます。徐々に良くなってきますよ親が振られてしまいます。当事者の言葉に親が振られてしまいます

親は当事者が過剰反応をしてパニックになったりすると恐いので当事者の意向に沿うようになってしまうことが多いようです。親が我慢し混乱していると対応がおかしくなります。そうすると当事者も混乱します。親と子は鏡の状態ですから。

当事者が話をするということは、答えを求めているわけではありません。自分の中の思いや愚痴をしゃべることによって、自分で気づくとか整理をする力が出てきます。そして自分の中で解決の糸口を見つけられるようになります。

<医療者との関わり>
医療者との関わりは、ある程度良くなっていても必ず先生と話をしなくてはいけませんね。三者面談みたく、医療者と本人、親と医療者、最後に本人と親と医療者と一緒に面談をする形がいいですよ。特に医療者が代わった時は、自宅での状況を話すことが必要です。

本人は医療者に良いことしか言わない場合が多いし医療者は本人の言うことを信じます。親も医療者の前で、良い親を演じてしまうことが多いですよ。「先生がこう言ってるんだからこうしなさい」は、言わないでください。「先生の言うことが出来るといいよね」です。
親が当事者の防波堤になって場合によっては医療者と闘わなければならない時もあります。

<親の変化>
「親が変わらなければいけない」と言われたり、本に書いてあったりもします。親は変わろうと思っても変われません。自然に気がついた時に変わっているのです。一緒になって歩いていくと、子どもが成長すると同じように親も成長していきます。だから変わったように見えてくるのです。自分では何も変わってないと思うのですが、周りから見ると「変わったね」と言われるようになっていますよ。

<当事者の変化>
心のやすらぎ、居場所が出来てきて、確認を取れるようになると外に出ていけるようになります。帰ってこれる場所があるから外に出られるのです。安心だという居場所が出来て外でのストレスの部分が発散出来るようになると、違った形で出てきます。
違う形が出てくると、自分の未来のイメージが湧いてきて食の部分のこだわりが減ってきます。

親はどうしても行為ばかりを見ます。やっている行動だけを見ていると当事者は自分の気持ちや思いをわかってほしいと、親に甘えてきます。食べ吐きをしていても、ちゃんと生活している人もいるし学校に行っている人もいます。まだそこまで行ってない人もいます。何でそうなったか原因を探すわけではなく「私をわかって欲しい」のです。私は私なんだよ!とりあえずこっちにおいておきましょうよ、食行動を。断れる勇気が出てきた 自己主張ができるようになった・・・褒めましょうよ、出来ていることを


 No.15

学校に行っている年齢の子の場合、学校へ行かないという行為だけが認められないだけであって、子どもの全部を認められないということとは違います。ところが、親は子どもと、その行為を一緒に見てしまいます。その子を認めているわけではなくて、行動で判断しがちです。

学校に行っている子・・・認められる
学校に行かない子・・・・認められない
いい子・・・・・・・・・認めている
親からみて悪いことをしている子・・・・認められない


その子たちがずっとそういう生活をしてきていると、親の顔色をみてしまいます。親は、その子の今の状況を認めて受け入れることからがスタートです。親は今やっている行為をまずわかってあげることが大事です。不安になっている状態の子をわかってあげることです。それは、不安になっているお子さんのことを認めるということです。ただ、不安になっている状況のことを、お母さんが対処する必要はないわけです。

例えば、仕事をしているお子さんがいるとします。仕事をしている中でいろいろな問題が発生します。上司の悪口や、同僚のいやな事などが出てきて、お母さんに話しをします。するとお母さんは「こうしたほうがいいんじゃないの」「気にしなければいいじゃない」「あなたがよけいなこと考えなければいいのよ」なんて言ったりしませんか?

それはその行為のことをお母さんは判断しています。

そうではなくて、その上司に対して怒りをおぼえているお子さんの気持ちをわかってあげるのです。「そうだよね」と怒りをおぼえている気持ちを受け入れてあげるのです。不安になったり怒ったりしているお子さんを受け入れるのです。それが、受容するということです。そうして、子どもの怒っている気持ち、状態を共感してあげます。共感できると「そうだよね、あなたが怒るのもわかるよ」「ほんとだよね、あなたの気持ちわかるよ」という言葉がでてきます。

日常の中で色々な不安が発生します。その不安を親は、なんとか取り除いてあげようと思ってしまいます。しかし不安を取り除くのは本人しかできないのです。でも不安を和らげてあげることは親はできます。

メールとか電話が多いというのは、不安だからよこすわけです。その不安な状態のお子さんを感じてあげてください。学校に行けない状況にいる子どもに

親:「何で学校にいけないの?」
子:「わかんないよ」
親:「そうだよね、わかってたら行くもんね」「そうか、学校に行くのは辛いのか」
子:「でもわかんないんだよ」
親:「そうだよね〜、わかんないよね、わかったら何とかなるもんね」

「わからない」ということを受け入れてあげるのです、そのような会話が必要です。その子と一緒に混乱している状態を、親が一緒に混乱してあげるということが大事です。


子:「どうしたらいい?」
母:「学校には行かなきゃいけないじゃない、校門まで連れて行ってあげようか」

このように親の意向が先に出てしまうと子どもが混乱状態のままになります。嫌でもそのように従わなければならなくなってしまう子どもがいます。。親は子どもの不安を、親自身の不安と感じてしまうので、親の不安を取るような考えをしてしまうのですが、不安なのは子どもなのです。

子どもが自分の中で、そうしなければいけないと認めた瞬間から不安が大きくなるわけです。頭の中でいろいろ考えます。学校へいかなければいけない、学校へ行こうとする思い、学校へ行こうという行為があります。それは想像の不安ですよね。その行為を行うということを認めると本人の中に不安が出てきます。

例えば新しく就職をした場合、内定をもらった、うれしいかもしれないけど新しい職場はどうなのかと不安になったのと一緒で、不安になっている(想像の不安)状態なんです。その不安を解消するのは何かというと、「経験」です。親はがこの不安な状態にいる子どもを理解してあげて、受け入れてあげてください。この子の不安な状態を受け入れてあげると、初めてここで共感という言葉がでてきます。

受け入れてあげてください、共感してあげてくださいと耳にしますが、ここで初めて受け入れ共感です。その不安な状態を、共感してはじめて一緒に行動ができるようになります。それが寄り添うとか、一緒に歩くということです。不安なお子さんがいるということを理解できないと、受け入れるとか、共感するということになかなか結びつきません。不登校の子をなんとかして学校へ行かせようというのは、親の考え方です。なんとかして親が行かそうと思うから「お願いだから学校に行って」という形になります。

本人の中では、わかっているのですから。行かなければいけない自分がいるわけだから。なんとか行ける方法を見つけようかというようなことを、親が考えるわけではなくて、親子で考えてください。仕事場で、自分のことをどうにか保っていたけど不安が生じてしまった、そうした時に電話がきた

子:「やめたい」
親:「辞めていいよ」とか「我満しなさいよ」「他の人だってみんな同じよ」

親は答えを出さないでください。あるいは最初から否定しないでください。まずは、その子気持ちをわかってあげてください。本人が言う前に、親が「辞めてもいい」というのは・・?ですよ。親の答えを先に出してしまうと、その方向に子どもが行ってしまうことがあります
摂食障害になる子たちというのは、自己表現とか自分の中で自己主張が伴わないので人の意見に左右されやすいです。「やめるのも1つの考え方だね」と・・・

今言ってきた不安材料を親がとってはいけないんです。子どもの不安であって、親の不安ではありません。辞めるかどうかは本人が判断することです。親が答えを出さないでください。

子:「やめようかな」
親:「やめるのもいいんじゃない?」
子:「でも辞めるのもったいないし」
親:「そうだよね」

一緒になって揺れ動いてあげてください。

子:「辞めようかな」
親:「せっかく入ったのにやめたらもったいないじゃないの」

これは駄目です。最初から否定しないで、親が子どもの気持ちをわかって受け入れることが先ですよ。問題となっている事柄、具体的な対処方法は本人が考えるわけで、お母さんが考えるわけではありません。本人に考えさせてくさい。

 No.14

私をわかってほしい 理解してほしい。当事者の根底に寂しさを抱えています。

私のことをわかって。
私は大丈夫じゃないのよ。
私を置いていかないで。捨てないでよ。
私の方をもっともっと見て。私と話をして。
私はずっと我慢しているのよ。

誰か私の心を埋めて。

みんなとてもいい子です。
いっぱい我慢をしてきました。
お母さんの期待に応えられる子できました。
みんなから好かれようと頑張ってきました。
意識してやってきたわけではありません。

当事者自身も寂しいということが、どういうことなのかわかりません。
でも一緒にいてほしい、私の背中をさすってほしい、眠れないから一緒に寝てほしい・・と自分では言えないのです。お母さんが「一緒にいてあげようか?」「一緒に寝てあげようか?」という言葉で発信したら、多くの子が「大丈夫だよ」と言います。「ああそうなの、大丈夫なの、わかったわ」とお母さんは戻ります。

「大丈夫だよ」の言葉の中に何があると思いますか?
本当に大丈夫・・かもしれません。でも、ほとんどは・・・お母さんに悪い。お母さんだって大変だろうし。こんなこと言ったら・・・


性格にもよりますが、無理難題をぶつけたり、暴言を吐いたり反抗したりと自分を出せる子は、出すという行動がお母さんに甘えている(当事者は無意識)寂しさをぶつけています。ぶつけるからお母さんも反応します。しかし、表に出さない子は、お母さんから見た時は大丈夫と思えるのです。本来は、寂しさは自分で処理をしていかなければなりません。でも、寂しさを解消した経験があまりないのです。

問題行動を起こした時は(例えば自傷行為)お母さんが自分のところにいてくれます。お母さんは、随分と長い間一緒にいてあげたと思い離れていってしまいます。もう大丈夫ね。もうしないわよね・・と、お母さんの方からから離れていってしまいます。

○○してあげるは、「私はあなたのためにやってあげるのよ」ということです。


お母さんも○○ちゃんと一緒にいたい
お母さんも○○ちゃんとテレビが見たいな
お母さん、○○ちゃんと○○できたらいいな


お母さんが○○ちゃんと一緒に・・したいと言うのと一緒に寝てあげるよ、一緒に行ってあげるよ・・では受け取り方がまったく違います。

お母さんが○○したいから・・・過保護の部分でOK  ○○ちゃんのために、○○してあげるわよ・・過干渉ですよ。

子どもには愛情を「与える」ものではなく受け取ってもらえるように「渡す」ものでは・・二人の間をつなげるものは、<優しさ 思いやり> ではないでしょうか


N0.13

当事者は、自分で回復させる色々な能力があります。その能力をいかにして本人に発揮させるかです。

周りが治すのではなくて自分で治していく。そういう能力を本人はもともと持っています。持っているのですが、使う場所とかタイミングとか使う方法が今はわからないだけです。


例えば、今ここでこれを言ってもいいのだろうか・・どうなのか・・と思った時から、自分の中で不安感が大きくなります。それが、もし思ったことや苦情を言えたとしたらどうでしょう。そういうことを言える能力を持っているのです。持っている能力を自分で出したのです
もともと持っていた能力を封印していたものが、自分にあることを確認できたわけです。だから自分で治さなければいけないというのはそういうところです。

「学校に行きたくない」と伝えることも、本来自分の持っている力で言えたのです。実際に持っている自分の力で使えたということなのです。それを認めてあげて、あとは状況をみて1つの方法だけを出すのではなくて、いろんなことを親が言ってあげます。

「行かない方がいいんじゃないの」と言ったり
「行った方がいいんじゃないの」と言ったり
「送ってってあげようか」と言ったり

1つの事柄のことだけども色々な選択肢を出していくと子どもが自分で考えます。考える能力があるのですから。



No.12

頭でっかちになって理論的な話をしないでくださいね。頭でっかちな話、理論的なものだけで「こうです、ああです」は対応していくことは難しいです。実際に経験をすること、体でぶつかっていくことが大事です。


No.11

子どもが上がっているのに親が上がっていない。当事者に症状があっても精神的に上がってきている時に、お母さんが当事者の上がっていることに気がつかず、前の下がったままの状態で対応していると、当事者をまた引きずりおろしてしまうことになります。

上がっているところ>を<上がっている人>が支えていかないともう1度落ちてしまいます。そういうことを理解できていると子どもの小さな変化が見えてきます。その小さな変化を認めて褒めてあげます。小さなことの積み重ねができていくと大きなことを望まなくなります。今は小さい幸せを感じられないから大きなものを望みます。


 No.10

親の覚悟

お母さんの中で、当事者に対して否定的部分が強く肯定的にみることができない・・と同時に自分の中で自責の念があります。
「これはだめ、なんでこんなのがわからないのよ」という否定的な部分と「なんでこんなふうになっちゃったんだろう」と自分を責める部分がお母さんの中には必ずあります。その状態の中で当事者のことを今やっとどうにか受け入れられる、いや、受け入れられないという混乱と葛藤があります。

自分の中ではどうしてもイヤイヤやっているものがあるので当事者からみると「なんでいやな顔しながらやってるんだよ」という部分が強く出てきます。1度はすべて肯定、我慢することが必要な時があります。それが親の覚悟になります。お母さんが当事者を受け入れられるようになると当事者の動きが見えてきます。当事者が不安な状態だということもすぐに察知できます。察知できると子どもが不安に思っていることを軽くしてあげられる作業ができるようになります。

No.9

当たり前の愛情と,あふれる愛情の捉え方

愛情と感じられる部分・・これを金銭に例えると「1万円の本を買うから1万円欲しい」と言うので1万円あげました。それに対して感謝されるかどうか、愛情を感じるかどうか・・本人にとっては1万円くれるのが当然であたりまえという気持ち。でも「どこで買うの?」と聞いたとき場所が遠かった・・交通費がかかるだろうからその分を、あるいは遠いから車で送っていってあげるよ・・と言う。

その1万円以外に発生する部分が「愛情」として子どもが感じられる部分のようです。金があって無尽蔵にあげたとしても、愛情が感じられなければ、さらに要求してくるでしょう



No.8

片付けられない

「片付ける」ということはなかなか難しいことです。家族が使う場をひどく散らかしっぱなしなんていうことも当然あります。
お母さんはそれがとても嫌だとわかっていてちらかすこともありますが、次の行動のことで頭がいっぱいになっているのでやりっぱなしということも多いです。

何も言わなくてもわかるだろう・・ということはまずありません。当事者がわかってくれるだろうと思うよりもひたすら「お母さんが私をわかってよ」が先だから親がどうしても我慢できない部分というのは必ずあります。思わずため息とかが出てしまうかもしれませんがため息ではなく、当事者に「お母さんが辛いから」とか「お母さん辛いから、○○ちゃんこういうふうにしておいてくれる?」と言ってください、言い続けてください。

「あなたがこういう風にやったから汚いのよ」と言い放つのではなく

「こういうのって汚いよね」
「こういうのってきれいなほうが気持ちがいいよね」
「こういうのはきれいなほうがいいよね。
 どうしたらいいか私も考えるから、あなたも考えてくれる?」


みたいにお互いに方法を考えてみることも必要なことかと思います。
親が決めたことは守りませんが、自分で決めたことはできないけど守ろうとします。

すぐには出来ないけども、だんだん出来るようになるのでメッセージは伝えてください。

少しでも片付けていたらオーバーに「ありがとう」と伝えましょう。しらじらしく見えてもいいのです。「しらじらしいよ」とか「そんなしらじらしいこと言わないでよ」と言うようになってくれば、それは進歩、成長なんですよ。もう自分の中で片付けることが当たり前になってきていたりするとそういう言葉になって出たりもします。

食事のあとの片付けも「あなたが食べたんだから、あなたが片づけなさいよ」は当たり前なんだけど、それを片づけてくれた時は「ありがとね」と言わなければいけない親の立場があります。他人の前ではやります、いい子だから。でもお母さんの前ではやらないんです。なぜでしょう? それは、当事者の中でお母さんが1番安心だからなんですよ。そこをわかって対応してあげてくださいね。お母さんが嫌なことを我慢していると顔に出ています。そうすると当事者も同じですよ。


No.

不安に対する現場対応

通常の業務でも何か問題が起きた時は現場で対応します。それと同じで現場で対応しないで、頭で対応していても子どもには届きません。
すぐその場で、体で、心で対応しましょう。
SOSを発信したとき、その時が不安なわけです。不安な時はあとでというよりすぐに対応してあげるとことが大変大事なことです。

電話などがかかってきたということは不安な状態です。どんなに忙しくても1分でいいので当事者の話を聞いていあげてください。聞いてあげた後で「あとで電話をするね」でもいいのですが「何時ごろ電話できるからそれまで待っててね」とか「もうちょっとかかるみたい、あと15分」など。具体的な時間等を言ってあげると不安を抑えながら時間がくるまで、当事者は待っています。
そして必ずその時間に電話をしてあげてください。

不安というのは突然わいてくるものです。突然わいてきた時に、わいてきた瞬間に助けを求めます。
その不安というのを自分なりに処理しているのですが、その処理の仕方がうまくいかないのでよけいに沈んでしまうのです。自分のことを「助けて」と発信しても、相手が受信できなかったり対応が後になってしまった時に、当事者は混乱してどうしていいかわからなくなります。
不安は、より一層増大して絶望感も大きくなります。


何かしらの予想外のアクシデントがあった時、1番安心感のある、1番助けて欲しい人にSOSを出してきます。それが電話であったりメールであったり、不安だから何回も何回も安心できる人に出します。その時即座につながれば、とりあえずホッとします。

それだけでも不安が少し軽くなります。そうすると動けるようになり安心できる行動に移ることができます。子どもが不安な時にタイムリーにその不安を取り除くのではなくて受け止めて受け入れてあげることが大事です。親はどうしても不安なことを取り除いてあげようと考えてしまいます。

親は当事者の不安を取り除いてあげることはできないのですが小さくすることはできます。。
取り除いてあげるのではなく親が不安を理解して受け止めて、受け入れてあげることが必要です。親は当事者の不安を楽にしてあげようという思いで「こうしたほうがいんじゃない」とか「ああしたほうが・・」「こうすればよかったのに」などの言い方をしがちです。それは命令でも何でもなく、お母さんが思ったことを言うのですが、当事者にとっては、それをしなければならない・・という捉え方をすることが多いのです。

それを出来ない自分、そのような行動をしてこなかった自分を責めます。そして出来ないことに対し不安が増大してしまいます。不安感が大きくなった時、そこにうずくまってしまうことって・・小さい子はそうではありませんか?

お母さんと離れてしまって、探して探して、歩き回ってでも見つからなくてその場でうずくまって「おかぁさーん」「ママー」と声を上げて泣いている姿が目に浮かびませんか? だからお母さんがそこで抱えてあげるのですよ。アクシデントがあった時に、自分で対応ができる(自分の意思を伝えられる)ということはものすごいことです。

病状の部分はまだいろいろあるかもしれないけども、精神的にモチベーションがずいぶんと上がってきています。今まで自己主張ができなかったのが、いろんな形で自己主張する訓練が出来上がってきたのです。


No.6

実年齢と精神年齢のギャップ

摂食障害というのは子どもの育て直しだと思います。昔、お母さんたちが幼いわが子を育ててきたようなことをもう一度行動に移してみることが必要とされています。それはほんの短い期間です。今の年齢の我が子と、幼いわが子がいます。だから実年齢で接する時と、幼くなっている時の精神年齢とで付き合わなければならないときがあります

幼い精神年齢をお母さんに出すということは、安心しているから出すことができるのです。幼かった時のわが子が母親に求めていたものはなんだったのか、おのずからわかると思います。今そのような実年齢と精神年齢の差のギャップがあるということを親が理解をしていないと

「なんでそんなことができないの?]
「なんでそんなことするの?」
「何で? 何で? どうして? 」
「そのくらいのこと出来て当たり前でしょ」というような言い方になりがちです。
3歳くらいの子に20歳のことを要求しても無理なわけです。


No.

○○したい=できることとは違います。

しかし、そのことに反応して、それができるようにとお母さんが先に行動してしまうことがよくあります。お母さんも今度こそはと期待するし当事者をあおったりします。でもお母さんの期待通りにいかないことにお母さんがガックリしてしまいます。そして態度や表情に表し、時には「出来るって言ったからやってあげたのに」なんて言葉まで発したり・・

1番がっかりしているのは当事者なのに、ダメな自分だと責めているのにそういう親の姿を見てダブルで自分を責め始めます。親が行動を求めてしまうんですよね。当事者ができるかもしれない・・とモチベーションを上げて前向きになれたことを評価してあげてください。

○○したい・・・何でそのように思ったのでしょうか? そう思った理由が当事者にはあります。

・みんながそうしているから
・このままではいけないから
・自分を変えたいから
・治るかもしれないから

そのほかにたくさんあると思いますが、これは当事者の考え方、根拠です。楽しいかもしれない・うれしいかも・辛いかも・・など、たくさんの感情があります。この考え方とか根拠、そして感情を受け入れて共感して、褒めてください。

すぐに○○したいということを行動しようとか、させようとか、或いは「そんな無理なことを」なんて否定しないで、どうやったらそのようにしていけるのかを親子で共有するということがとても大事なことです。どうしたらそうできるのか、どんな手段や方法があるか、そのためにどうしていけばいいのかを、一緒に考えてあげてください。そのような話をしていると当然不安を生じるしイライラもしてきます。そういう不安を察してあげて、話の内容を中断して違う話に持っていったりして、心の気分転換をさせてあげてください。
この繰り返しです。



No.4

お母さんの目の前で過食できない、もしかしたら出来るかもしれない時どうしましょう?

「○○ちゃん、お母さんいない方がいい?いたほうがいい?」と聞くよりも「お母さんがいて大丈夫?」と私メッセージで聞いてくださいね。


No.

よく出る話ですが、当事者と会話が続かない、すぐに自分の部屋にいってしまうと・・なぜでしょうか? 当事者にしゃべらそうとしていませんか? 頑張って聞いてあげなきゃと思って構えてそれが探りを入れているような会話になっていませんが?
学校で、仕事場でどうだった? ああだった?こうだった? 何したの? それでどうしたの?本人の状況を知ろうとするような聞き方は、干渉されているような感じがして話さないことも多いですよ


No.2

今まで一生懸命、親の意思に沿うようにとか友人に無理に合わせてきたりしてやってきました。それは自分のためではなく、人のためにやってきたのと同じです。人のためにばかりやってくると、今まで貯めていた自分のエネルギーが消耗して、無くなってくるのです。そうすると意欲とか気力が無くなり、いろいろなことが出来なくなってきます。しかし、親は「何やってんのよ!」とか「他の子は出来ているのに、何であなたはできないの?」と言ってしまったりします。自分のためにやっていけるように、自分のために行動していけるように、実践の行動ができるように働きかけていきましょう。

当事者の言ってくることを認めて、受け入れてあげて共感しましょう。話をしているから共有するものがあります。共有しているものがあるから共感ができます。それには会話がとても大事になってきますね。当事者の言ってくることに共感してあげましょう。

共感した後は、褒めることを忘れずに・・



No.

自分の思っていることをなかなか言えない子たちです。自分の思いを抑えて人に合わせてきとことが多かったのです。だから、親にとってはつらいけど、暴言を言ってくることってすごいことなんですよ。聞いてあげましょうよ。同じ土俵に乗って感情的になって応戦しないで言わせてあげましょうよ。

何でお母さんにいろんなことをぶつけてくるのかわかりますか? お母さんを信頼して甘えているんです。「そんなことありえない!!」ってよく言われますが自分のことを嫌いになったり、見捨てられることなんて「絶対にない」って思える人にぶつけてくるんですよ、それだけ信頼しているんです。お母さんが一生懸命に対応してきた成果ですよ。

性格的に激しく出さない子も沢山います。しかし気をつけて見ていると静かな反抗を一生懸命しています。すごいですよね。甘え方、甘えさせ方がよくわからないって言われます。甘えさせるってどういうこと? 自分の思いを言える環境、状況、雰囲気をを作ってあげることです。そしてその思いを否定されないで、受け入れてもらえて共感してもらえることを実感できることです


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